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在ハンガリー日本大使館 館員日誌

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日本人音楽家達による3日連続のコンサート

2012年3月28日

27日、バルトーク・ベーラ博物館のホールで行われた福島コダーイ・ゾルターン合唱団の公演。今回は1987年の設立以来4回目のハンガリー訪問(拡大写真)。
25日のフレンドシップコンサートで、演奏の後に合唱を披露する日本人音楽留学生の皆さん(拡大写真

 日本とハンガリーとの民間交流は、特に音楽の分野で活発に行われており、毎年日本から沢山の演奏家が当地を訪れています。3月下旬に行われる恒例の春期音楽祭(Budapest Spring Festival)の週間が終わり、ブダペストに本格的なコンサートのシーズンが到来しました。

 今年は、ハンガリー人の有名な作曲家、コダーイ・ゾルターンの生誕130周年にあたりますが、3月25日(日)、福島コダーイ合唱団がブダペスト市内で演奏会を催し、私も招待されました。合唱団の皆さんは、コダーイやバルトーク・ベーラの合唱曲、日本のわらべ歌などを美しい歌声で披露し、獅子舞や念仏踊りなどの日本の民族芸能も紹介して観客を楽しませると共に、フクシマが元気なことを発信するという今回の演奏会での特別な使命を見事果たされました。

 翌26日(月)、旧リスト音楽院のホールにおいて、リスト音楽院の日本人卒業生と同音楽院の教授による合同コンサートが開かれ、私も出席しました。世界最高水準の音楽学校であるブダペストのフェレンツ・リスト音楽院では88人の外国人留学生が学んでいますが、うち35人が日本人です。 前日には、今年で10回目を迎える、日・ハンガリー両国の現役リスト音楽院生によるフレンドシップコンサートも開催されました。

 また、27日(火)には、芸術宮殿において、小林研一郎指揮の東京音楽大学シンフォニー・オーケストラの演奏会が行われました。小林氏は1974年に第一回ブダペスト国際指揮者コンクールで優勝し、「最も有名な日本人」としてハンガリーでは絶大な人気を誇っています。「炎のコバケン」とぴったり呼吸の合った東京音大シンフォニーの演奏(リストのピアノ協奏曲、チャイコフスキーの交響曲第5番など)は、ホール満席のハンガリーの観衆を魅了しました。

 ブダペストで、日本の演奏家の方々の素晴らしい公演を家内共々3日連続して楽しみ、皆さんを直接激励出来たことは大変幸運でしたし、日本とハンガリーの音楽交流が大変活発なことを改めて強く感じました。(館長T.I.)

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デヴェチェル復興現場の視察

2012年3月24日

ハンガリー政府の支援によって建設された住宅街
新築住宅に引越しした被災者の夫婦と共に。左よりラストヴィツァ・ヴェスプレーム県議会議長(知事)、山田会長、右端がヴェスプレーム県選出のエーケシュ国会議員(拡大写真

 3月23日、一昨年10月4日に発生した赤泥流出事故で甚大な被害を受けたヴェスプレーム県のデヴェチェル村を伊藤大使、山田實弘岐阜県ハンガリー友好協会会長一行と訪問しました。同協会は、事故直後、乾燥した赤泥から舞い上がる粉塵による健康被害から住民を守るために、ハンガリー赤十字社に約42万枚の日本製高品質マスクを寄贈しました(館員日誌)。

 デヴェチェルでは、トルディ村長らが感謝を込めて一行を迎え、ハンガリー政府の支援によって建設された新住宅街や記念公園等を案内してくれました。デヴェチェルでは計267戸の住宅が被害を受けましたが、政府からの住宅供与を希望した住民のために、1800年代の同村の伝統的様式の家屋をモデルとした87戸の一戸建て住宅が建設されました。

 視察後の記者会見において山田会長は、同住宅建設にあたっては、全く同じモデルの住宅が2戸以上なく、新住宅街が日本のように画一化されていないこと、住民が元の隣人を隣人として選ぶことができたこと、住民に数回、建設業者と住宅の間取り等について相談の機会が与えられたことなどに触れ、人道主義に基づいた住宅復興支援が行われた点を高く評価されていました。(儀典K.K)

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東日本大震災追悼・復興レセプション

2012年3月21日

復興の状況を示す写真パネルを熱心に見る招待客の皆さん
会場の様子

 3月14日、ブダペスト市内のホテルで、東日本大震災追悼・復興レセプションを開催しました(ホットトピック)。レセプションには、シェムイェーン副首相、民間援助団体HIAの親善大使を務めるオルバーン首相夫人など、著名な方々もお出で下さいました。冒頭の伊藤大使の挨拶では、震災から丸1年経っての被災地の復興の現状や原子力発電所の事故の収束の状況について説明すると共に、ハンガリーの方々から寄せられた心温まるお見舞いやご支援に対して、改めて謝意を表しました。(大使スピーチ

 今回の追悼レセプションは、昨年12月に大規模な天皇誕生日レセプション(ホットトピック館員日誌)を開催してから3ヶ月しか経っていないこともあり、招待客は、日本への支援に携わって下さったハンガリーの方々を中心にして、重複を避けるように努めました。また、出来るだけ効果的にメッセージを伝えるため、大使挨拶は会場に設置した大スクリーンに全訳ハンガリー語で表示し、復興の現場を写した38枚の写真をパネルで展示したところ、多くの招待客より、日本の復興の現状がよくわかったとの評価を頂きました。加えて、感謝を示すため、被災地を含む日本各地で造られた日本酒を振る舞い、ハンガリー政府の緊急食料援助でも使われた日系企業生産のヌードルや東北の民芸品をお土産に差し上げたところ、これも大変好評でした。

 今回のレセプションは、招待客のリストを新たに作成する作業から始まり、写真パネル作成、字幕作成、DVDの放映、そして比較的狭い会場での設営など、色々と工夫を凝らす必要がありましたが、被災地の現状についてハンガリーの友人の方々に理解を深めて頂くことが出来ました。(総務班N.M)

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東日本大震災犠牲者追悼コンサート

2012年3月12日

演奏前にハンガリー語で挨拶する伊藤大使

 3月11日、ブダペストの南東約65Kmのセーケシュフェヘールバール市の中心部に建つ聖イムレ教会で、東日本大震災1周年追悼コンサートが開催され、伊藤大使夫妻と共に出席しました。「セ」市は、歴代ハンガリー国王の戴冠式と埋葬が行われた由緒ある古都です。教会の名称となっている聖イムレは、初代ハンガリー国王イシュトヴァーン1世の息子として同市で生まれましたが、若くして狩猟中の事故で亡くなり、1083年にイシュトヴァーン1世と共に列聖されました。

 当日は、真冬に戻ったように零度近くまで冷え込みましたが、聖堂はコートを着込んだ市民で満員となり、パイプオルガン、フルート、声楽によるバッハの教会音楽の演奏で非常に厳かな雰囲気の中、一同で犠牲者を追悼しました。これまで多くのチャリティー・イベントの開催などによりハンガリーの皆様が示してくださった「絆」に対して、心から感謝します。(儀典K.K)

 

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日本人学校卒業式への出席

2012年3月12日

      中学部の皆さんと

 3月11日(日)、祝辞を述べた伊藤大使と共にブダペスト日本人学校の卒業式に出席しました。 式の冒頭、東日本震災から丁度一年となるこの日、参加者全員で犠牲者の方々へ黙祷を捧げました。 式はリスト音楽院の日本人留学生の皆さんによる演奏が流れる中、まず小中学部あわせて6名の卒業生に卒業証書が授与され、その後、在校生代表からは心のこもった送辞、卒業生の皆さんからは思い出と感謝のこもった答辞がそれぞれ述べられました。式終了後、学年を超え別れを惜しみ記念写真をとる姿に少人数の学校の良さが現れており印象的でした。 みなさん、卒業おめでとうございます。 (領事班 S.A)

 

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第19回日本語スピーチコンテスト

2012年3月12日

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スピーチコンテスト参加者と審査員と共に(拡大写真
開会式の挨拶

 3月11日、ハンガリー日本語教師会主催の日本語スピーチコンテストに広報文化班員と出席し、開会式の挨拶を行ったほか、審査員を務めました。現在ハンガリーには全国で1,500名以上の日本語学習者がおり、今回の会場となったブダペスト市内のセント・ラースロー高校で日本語を教えています。このスピーチコンテストはそうした学習者が1年に一度実力を競い合う歴史と伝統を持つ行事となっており、今年で第19回目を数えます。

 コンテストではまず冒頭に、東日本大震災の犠牲者に対する黙祷が捧げられました。続いて高校生以下の部(4名)、大学生・一般の初・中級の部(3名)、大学・一般の上級の部(6名)の日本語スピーチが行われました。演題は色々で大変楽しみながら聞くことができました。参加者のレベルは非常に高く審査員としては順位付けに大変苦労しました。上級の部の優勝者にはスポンサーの日本企業から恒例の日本往復航空券が授与されました。プログラム内で昨年の優勝者から生涯で最高だったという日本旅行の報告がありました。

 この日のプログラムにはパフォーマンスの部もあり、高校生によるAKB48のダンス、小学生による「日本の歴史」「桃太郎」の劇などが行われ、観客は大変楽しい時間を過ごしました。この日の参加者が将来も何らかの形で日本との関係を持ち続け、日本とハンガリーとを結ぶ架け橋になって欲しいと思いました。(次席Y.A)

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国際交流基金と京都精華大学共催のマンガ文化講演会

2012年3月8日

スクリーンを利用して講演する竹宮先生
竹宮先生(左)、岩永国際交流基金所長と(中央の原画は竹宮先生作)

 3月6日、ブダペスト市内の現代美術館で国際交流基金と京都精華大学が共催したマンガ文化講演会に広文班長と共に出席しました。同イベントでは、まず、漫画家で同大学マンガ学部長の竹宮惠子先生が、「MANGAと歩いて45年」と題し、自身の作品歴と作品の作り方について講演し、続いて、同大学の吉村和真国際マンガ研究センター長が、日本のマンガ市場について講演しました。ハンガリーでも、アニメやマンガに対する若者の関心は高く(館員日誌:(1)(2))。、今回併せて4日間にわたり開催される「マンガ描き方教室」「マンガと日本語講座」には、芸術を専攻している学生も含め非常に沢山の愛好家が集まり、大変質の高いイベントとなっています。講演後の質疑応答でも、紙の漫画とE漫画(電子書籍)の将来性に関する質問など、大変興味深いやりとりがありました。

 外務省は、2007年に国際漫画大賞を創設、2008年にはドラエモンをアニメ文化大使に選定したほか、毎年名古屋で開催される世界コスプレサミットを支援するなど、アニメ・マンガ等を使った新たなポップカルチャー外交を目指しています。マンガやアニメが今後、日本の伝統文化・芸能並に日本の文化外交の主要なツールとなるかは将来の活動にかかっていると思いますが、特にヨーロッパやアジアでは若者を強く惹きつけており、今回のイベントからも大きな可能性を感じました。(次席Y.A)

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日本語教育実習成果発表会

2012年3月2日

「さようなら交流会」で先生や学生達とともに

 3月2日、ブダペスト商科大学で開催された城西国際大学国際人文学部の学生10名による日本語教育実習成果発表会に出席しました。この両大学の交流は、今年で6年目になります(館員日誌)。

 日本側からの今年の参加者は全員が1年生若しくは2年生の学生でしたが、学生たちは、教育実習の合間を利用して、ハンガリー人学生とブダペスト市内や近郊の町センテンドレを視察したり、一緒にハンガリー料理を作ったり、若者らしい交流も大いに楽しんだようで、発表会後の「さようなら交流会」では、名残を惜しそうに2週間の思い出を語り合っていました。

 城西国際大学は将来の海外留学へのきっかけとなるようにこの実習プログラムを組んでいるとのことでしたが、このような大学交流を通じて世界に羽ばたく学生が育って欲しいと思いました。(次席Y.A.)

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1125 Budapest, Zalai u. 7. HUNGARY【案内図

電話(代表)+36-1-398-3100