在ハンガリー日本大使館 館員日誌
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被災地の生徒たちのハンガリー到着
2011年7月26日
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到着した生徒たちと、滞在中にボランティアで彼等をお世話するハンガリーの学生たち(拡大写真) |
7月25日(火)、ブダペストの南東約177kmのホードメズーバーシャ-ルヘイ市の招待でハンガリーを訪問することとなった、東日本大震災で被災した岩手県及び福島県の中・高校生17名がブダペスト国際空港に到着し、伊藤大使と共に空港で一行を出迎えました。
この被災地の生徒招待は、「絆プロジェクト」と名付けられ、生徒たちは2週間当地に滞在し、ハンガリー各地を訪問する他、シュミット大統領やオルバーン首相への表敬訪問も予定されています。
空港でラーザール市長(与党フィデス国会議員団長)の出迎えを受けた後、生徒たちは、長い空の旅の疲れも見せず、元気にホードメズーバーシャールヘイ市へバスで出発しました。今回のプロジェクトによって生徒たちが少しでも多くの楽しい夏の思い出を作ることができるよう願っています。 (政務班:K.K)
公邸での舘野泉ピアノ・コンサート
2011年7月20日
演奏する舘野さん |
舘野夫妻(ソファ真ん中)、村木さん(ソファ左端)とともに(拡大写真) |
7月15日、大使公邸で、「左手のピアニスト」として世界的に有名な舘野泉さんのサロン・コンサートを開催しました。
舘野さんは、長くフィンランドにお住まいで、日本を含む世界各地で3000回を上回るコンサートを開かれ、100枚以上のCDをリリースされている日本を代表するピアニストでしたが、2002年1月、ステージで演奏中に脳溢血で倒れ、右半身不随になりました。しかし、その後、2年以上のリハビリを経て、不屈の精神をもって、2004年,「左手のピアニスト」として見事カムバックされました。
サロン・コンサートには、公邸ホール一杯の約80名の聴衆の方々がおいでになりましたが、舘野さんの演奏を聴いて、これほど美しく芯と広がりのある響きを片腕だけで出せることが信じられないという面持ちで、深く感動した旨異口同音に述べていました。
また、コンサートに先立ち、ミュンヘン在住の作家・シュミット村木眞寿美さんによる「クーデンホーフ光子没後70周年記念」の講演会が行われました。講演では、19世紀末にオーストリア=ハンガリー帝国の外交官と結婚して単身渡欧し、パン・ヨーロッパ運動を提唱して後に「EUの父」と呼ばれるようになったリヒャルト・クーデンホーフ=カレルギー伯を産んだ光子が、言わば日・欧間の国際結婚の草分けとして経験した興味深い人生が紹介されました。
今回の行事は、現地での対日理解の促進などを目的とする「在外公館文化事業」の一環として実施されましたが、これからも効果的な文化活動を続けていきたいと思います。(館長T.I.)
第25回高校生国際環境会議
2011年7月6日
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大門高校の生徒さん、主催者側関係者と共に |
7月6日、ブダペストの東約230kmのデブレツェン市で開催中の第25回高校生環境国際会議(CEI2011。7月3日~9日)を視察しました。この会議は、世界各国の高校生が環境問題を語り合う目的で、オランダに本部があるNGOが主催して1987年から毎年世界各地で開かれているものです。
今回のハンガリーで行われた会議には、21の国及び地域から総勢約250名の生徒が集まり、日本からは、富山県立大門高等学校(11名)と立命館宇治中学校・高等学校(6名)の2校が参加しました。私が聞いた大門高校の発表では、富山県自慢のおいしい水について、水質調査や水質維持のための実際の取組みなどを、東日本大震災の津波の被害にも触れつつ紹介していました。両校共に国際化教育に力を入れており、生徒達が発表や発言を英語で堂々と行っていたのが印象的でした。今回の経験も生かして、彼等が将来国際社会で活躍するようになることを期待したいと思います。 (経済班:N.A)