在ハンガリー日本大使館 館員日誌
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平成21年(2009年) 12月 | 11月 | 10月 | 9月
日本人学校の生徒からの義捐金の伝達
2011年6月30日
左から次席、大使、青木さん、竹内さん、菊地教諭 (拡大写真) |
6月29日(水),伊藤大使は大使館を訪れたブダペスト日本人学校の生徒児童会代表2名と教諭から東日本大震災への義捐金を受け取りました。この義捐金は、日本人学校で行われた5月22日の青空ブックフェスタと6月25日のPTAバザーの売り上げの一部、そして児童・生徒の方が呼びかけた募金で集められたものです。併せて日本人学校に隣接するヴィラーノニュシュ校からの寄付も預かりました。 生徒児童会代表の生徒さんは、大使に「遠くハンガリーにいる自分たちからの被災者の方々への支援の気持を届けたいと思い、みんなで活動してきました」と述べていました。日本人学校の皆さん、ありがとう。 (領事班・S・A)
TV番組見本市DISCOPの開催
2011年6月24日
当館を代表して挨拶 |
6月22日,館員と共にブダペスト市内で開催中のテレビ番組国際見本市“DISCOP BUDAPEST”を視察しました。DISCOPは,TV番組の買い手と売り手との商談の場となるイベントで,今回のDISCOP BUDAPESTには,欧州のみならず,中国,中東・中央アジア,米国を含む47ヶ国から1000名以上が参加しています。日本からは,売り手として,NHK(NHKエンタープライズ),日本テレビほかが出展しました。当日,会場でNHK主催のレセプションが行われ,大使館も,この機会に,当地在住の生け花師範の香山純子さんによる生け花デモンストレーションを実施すると共に,私から,「日本には,アニメのみならず,質の高いドラマやドキュメンタリー番組があり,大使館としても,こういった映像番組を通じての対日理解の促進,日本ブランドの発信を支援している。」旨挨拶しました。折しも,同日,NHKの大河ドラマ「篤姫」のルーマニアでの放映決定が発表されましたが,他のヨーロッパ諸国でも日本のテレビ番組の放映が実現して欲しいものです。(次席Y.A)
ハ・日友好議連会合
2011年6月23日
講演する伊藤大使 |
ホルバート会長より記念品を、マールトン副会長より花束をいただきました |
6月22日、国会議事堂内でハンガリー日本友好議員連盟の第四回会合が開催され、伊藤大使、館員とともに出席しました。同会合には延長された国会の本会議開催中にも関わらず、8名の議員が出席され、加えて次期駐日大使に内定しているセルダヘイ外務省アジア太平洋局長、キシュ・ハンガリー日本経済クラブ会長他も参加されました。 (館員日誌:第一回会合、第二回会合、第三回会合)
ゲスト・スピーカーとして招かれた伊藤大使からは、講演の中で、最近実施された二国間のハイレベル政治対話(首脳会談、外相会談及び「V4+日本」外相会合)、東日本大震災と原発事故の現状、最近の日本の国内政治の状況などについて説明しました。特に、原発事故への対処については、汚染水処理システムの構築等、最新の情報を提供し、放射能汚染に関し、日本におけるモニタリングの状況や、チェルノブイル事故との比較等を説明して、風評に惑わされない冷静な対応を呼びかけました。
また、会合の最後に、私にとって嬉しいサプライズがありました。閉会の挨拶の中で、ホルバート議連会長より、私が近く帰国することが紹介され、これまで6年間の職務に対するねぎらいの言葉をいただきました。出席した方々からも大きな拍手をいただき、ハンガリーを専門とする者として、大変光栄に思いました。(政務班H.K.)
カンテムス合唱団によるチャリティーコンサート
2011年6月22日
民族衣装を着て歌う「カンテムス混声合唱団」 |
コンサート後のレセプションにて。後藤田さん(左から4人目),カンテムス合唱団団長で指揮者のサボー氏(左端),地元選出でハ日友好議連メンバーのヴィンナイ国会議員(右から2人目),ロータリークラブ会長のガール氏(右端)とともに(拡大写真) |
6月18日、ブダペストの東約250kmのニーレジハーザ市で行われたカンテムス合唱団による東日本大震災被災者のためのチャリティーコンサートに伊藤大使夫妻とともに参加してきました。
カンテムス合唱団は,ニーレジハーザ市のコダーイ・ゾルターン小学校の生徒たちによる「カンテムス児童合唱団」が最初に設立され,そこから発展して,現在ではカンテムスのメンバーよりも低学年の生徒たちのナプシュガール児童合唱団や,カンテムスのOB・OGたちから成るプロ・ムジカ女声合唱団,カンテムス混声合唱団など複数の合唱団が活動しており,これらを併せて「カンテムス・ファミリー」と呼ばれています。
カンテムス合唱団と日本との関係は,約20年前に初めて日本でコンサートツアーが行われた時に始まり,その時以来,日本・ハンガリー友好協会理事で日本・ハンガリー合唱交流委員会の代表でもいらっしゃる後藤田夫規子さんが交流を支えてらっしゃいます。
カンテムス合唱団と地元ニーレジハーザのロータリークラブが主催したこのコンサートでは,冒頭に伊藤大使がハンガリー語で挨拶をし,お礼を述べた後,「カンテムス・ファミリー」に属する4つの合唱団と東京から来訪したテオドリ混声合唱団がすばらしい歌声を披露し,観客たちからも大きな拍手がおくられ大変感動的なコンサートとなりました。(広報・文化班:K.Y)
ASEM外相会合
2011年6月8日
前列左から日、EU、ハンガリー、ラオスの代表団(拡大写真) |
宮殿の入口で代表団の入場を取材する報道陣 |
6月6-7日、アジア欧州会合(ASEM)第10回外相会合がブダペストから東へ約30キロのグドゥルー宮殿(館員日誌)で開催され、日本からも松本外務大臣が出席されました。
6日午後の開会式は、あいにく突然の雷雨に襲われ、停電が起きて式が中断するという波乱の幕開けになりましたが、臨機応変にスケジュールを変更して、会期中に予定された議事日程をこなし、2日目の議長声明の採択までなんとかこぎつけることができました。安全保障や環境問題等、利害が異なる46か国の意見をまとめるのは、想像以上に困難なことです。
今回の外相会合は、今年前半のEU議長国中にハンガリーが主催する最大規模のイベントでもあり、ハンガリー外務省の担当の方々は、準備段階から本当によく頑張っておられましたが、日本もアジア側のコーディネーターとしてハンガリーに協力し、会合の成功に大いに貢献できたと思います。私たち館員も、前述のアクシデントにより予定が大幅に狂ってしまった中、代表団を支えるべく宮殿やホテルを走り回りました。
また、松本大臣はこの機会に、ハンガリーを含む6カ国との二国間会談及びV4(ハンガリー、ポーランド、チェコ、スロバキア)との外相会合を行い、文字通り分刻みの日程をこなされました(外務省HP)。関係者の皆様、ご協力ありがとうございました。(政務班H.K)