在ハンガリー日本大使館 館員日誌
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ハイドゥー・ビハル県訪問(デブレツェン大学「日本の日」)
2009年11月26日
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デブレツェン大学関係者と共に。手前は、熱心に将棋を指すハンガリーの学生達。 |
11月26日、伊藤大使と共に、ブダペストから東へ約230Kmのルーマニアと国境を接するハイドゥー・ビハル県のデブレツェン大学で開催された「日本の日」に出席してきました。この行事は、同大学に派遣されている日本政府の「日本文化発信プログラム」(J-CAT)ボランティアが中心となって企画したものです。会場では、大勢のハンガリー人が、将棋、折り紙、書道、浴衣着付け、日本茶試飲等のコーナーを楽しんでいました。将棋を指していた一人のハンガリー人学生は、「インターネット講座で米長永世棋聖より将棋2段を認定された」とちょっと誇らしげに語っていました。また、J-CATボランティアが行った浴衣着付けコーナーも好評でした。
伊藤大使は、この「日本の日」の開会式で挨拶を行った後、ハイドゥー・ビハル県の県庁舎にて、この9月にハイドゥー・ビハル県と27年もの友好交流の歴史がある富山県を訪問してきたばかりのラーツ・ローベルト県議会議長(国会議員)を表敬し、今後の日本・ハンガリー友好関係の進め方等について、意見交換しました。(広報文化班:H.T.)
カーロリ大学主催「日本学会議」
2009年11月25日
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出版された日本学入門書について説明するファルカシュ・カーロリ大学日本学科教諭 |
11月25日(水)、カーロリ・ガーシュパール・カールビン派大学日本学科が主催する「日本学会議」の開会式へ、挨拶を行った伊藤大使と共に出席しました。カーロリ大学は既に館員日誌で触れましたが、ハンガリーにおける日本学分野でエトゥベシュ・ロラーンド大学(ELTE)と双璧をなす大学であり、また、中東欧地域においても同分野の牽引的役割を担う名門校です。
日本学会議は、2005年以降同大学が毎年主催しているものですが、今回は「日本・ハンガリー交流年」を記念して、「日本を知ろう!日本学への招待」と題する日本学入門書が会議の開催と同時に出版され、開会式で披露されました。同書は、日本の歴史、文学、教育史、美術史、日本とハンガリーの文化交流史といった幅広い分野について、分かり易い言葉で丁寧に説明することで、若い世代への日本学の裾野を広げることを目的とした、ハンガリーで初めての日本学入門書です。また会場では、日本の政治・社会制度、言語、コミュニケーション、社会といった内容について、ハンガリーの専門家や学生が、日頃行っている研究の成果発表を行いました。ハンガリーにおける日本研究が益々盛り上がっていくよう、引き続き支援を行っていきたいと考えています。(広報文化班:Y.S)
ブダペスト日本人学校運営理事会への出席
2009年11月24日
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11月14日のドナウ祭(文化祭)でハンガリーダンスを踊る生徒達 |
11月24日(火)、ブダペスト日本人学校運営理事会に理事である参事官の代理として出席しました。
同校は、大使館附属として2005年4月に開校し、現在約80名の元気溢れる児童・生徒が学んでいます。同校は、地元ハンガリーの公立学校の敷地内に設置されていることから、両校児童・生徒の交流も活発に行われており、今年の5月には秋篠宮同妃両殿下が同校を訪問され、両校の交流発表を御覧になりました。
運営理事会は、月1回、10名の理事の皆さんが集まり、先生方と共に学校運営に関する様々な事項について協議・決定しています。毎回、熱心に議論が行われ、時には夜遅くまで続くこともあります。学校運営や教育の在り方について、学校と保護者が互いに本音で話し合い、保護者が深く関与している点も、同校の良さではないのかと思います。
大使館も、予算面や教科書の手配など学校運営に力添えさせていただいておりますが、運営理事会の場における、理事の皆さん、そして先生方の真摯な姿勢をみる度、日本の将来を担う子供達へのより良い教育の実現という、我々大人に課せられた責務というものを深く実感する思いが致します。(警備班:C.S)
江戸の新内浄瑠璃と八王子車人形
2009月11月23日
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新内浄瑠璃・八王子車人形の家元と共に |
11月23日(月)、日本・ハンガリー交流年2009のクロージングとして実施された「江戸の新内浄瑠璃と八王子車人形」公演をブダペスト・セントラル劇場で鑑賞する機会を持ちました(ホット・トピック)。人間国宝である浄瑠璃の鶴賀若狭掾氏と、車人形の西川流5代目家元西川古柳氏が共演される貴重な公演でした。浄瑠璃や車人形は、ハンガリーではまだ馴染みが薄い日本の古典芸能の一つですが、今回の演目として取り上げられた「東海道中膝栗毛」は分かりやすく、また親しみやすい内容の演劇であり、公演ではハンガリー語を交えつつ演じたり、ハンガリー衣装を着た人形を踊らせたりと様々な趣向が凝らされていて、文化好きのハンガリー人からの拍手喝采を浴びました。
公演後、出演者の方々が大使公邸にお越しになり、世界各地で行ってきた公演で見られた各国の観客の反応の違いなど、大変興味深いお話を伺う機会を得ることができました。
私は官房班の一員として、日々の大使館業務として日本からの出張者の方々の接遇業務などに携わっています。今回の行事にもお手伝いをしましたが、劇場では、大勢のハンガリーの方々が日本の文化に興味を持っている姿に直接触れることができ、私にとって得がたい経験をすることができました。(官房班:K.J.)
ケチケメート市「日本の日」
2009年11月21日
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美声を響かせるアウリン合唱団 |
11月21日、伊藤大使夫妻と共に、ケチケメート市で開催された「日本の日」に出席してきました。当館と協力関係にあるケチケメート・青森友好協会が主催したこの「日本の日」では、折り紙、盆踊り、盆栽、日本食、武道等の紹介やデモが行われ、ケチケメート市民を中心に約2,500人もの人で賑わいました。
伊藤大使他が挨拶を行った開会式の後、今年5月に秋篠宮同妃両殿下がこの町を訪れた際にも合唱を行った同市の「アウリン合唱団」が、「さくら」や「故郷」といった日本の歌などで、素敵な歌声を披露してくれました。14歳~18歳の女性で構成される「アウリン合唱団」は、数々の国際コンクールで優勝しているハンガリーを代表する合唱グループの一つです。聴衆がその美声に酔いしれたのは勿論ですが、日本人に勝るとも劣らず情緒豊かに日本の歌を歌い上げるその姿に感動しました。(広報文化班:H.T.)
エリザベート橋ライトアップ
2009年11月17日
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日本ハンガリー友好協会理事の皆さんと一緒に公邸にて |
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点灯式が行われたジョフィア船上で安来節を披露する友好協会島根県支部の皆さん |
11月17日(火)、ついにエリザベート橋がライトアップされました(ホットトピック)。3年以上このプロジェクトにかかわってきた私としては感激もひとしおです。エリザベート橋は世界遺産の一部をなすため、デザインの許認可一つとっても大変な苦労がありました。本当に実現したなんて夢のようです。
点灯式には実行委員会会長の河野洋平前衆議院議長、資金集めに尽力された米倉弘昌住友化学会長、照明デザイナーの石井幹子さん(レインボーブリッジ、明石海峡大橋、東京タワー等のライトアップも彼女の作品です。)を始め、田中義具日本ハンガリー友好協会理事長や鍋倉眞一前駐ハンガリー大使など、このプロジェクトを推進された方が日本からも大勢いらっしゃいました。
また、多くの日本ハンガリー友好協会会員も点灯式のためはるばる日本からブダペストを訪れました。日本ハンガリー友好協会は40年の歴史を持ち、全国各地に約600名の会員を擁します。それぞれの会員がボランティアで活発に活動されています。中でも理事の皆さんは、体制転換直後にブダペストで勤務された元証券マン、ハンガリー料理のレストランを経営する社長さん、これまでに60人ものハンガリー人をホームステイで受け入れた方など、ハンガリーの魅力に取り付かれたツワモノばかり。ハンガリーへの熱い思いを聞くにつれ、こうした方々の「草の根交流」が友好関係の基礎を築いているのだと実感しました。これからも友好の輪を広げるべく、ますますの御活躍をお祈りいたします。(政務班:H.K)
イビデンへの訪問
2009年11月13日
日本人幹部の方と正面玄関にて |
11月13日、イビデン・ハンガリー(正式社名:Ibiden Hungary Kft.)を訪問しました。
イビデン・ハンガリーは、2004年にブダペスト近郊のドゥナヴァルシャーニュ市に設立された会社(従業員数:約930名)で、DPF(ディーゼル車黒煙除去フィルター)を製造しています。設立以来、漸次厳しくなるEUの環境規制への対応を迫られる自動車産業の開発負担を軽減するように製品の改良をすすめ、生産を拡大してきました。他のハンガリー進出日系企業同様、最近は一時的に生産規模の縮小を余儀なくされたようですが、今後も高まる環境保護意識の下で長期的には増産の方向性に変わりはないとのご説明をいただきました。顧客サポート及び開発能力強化のため、2008年にはテクニカルセンターも設立されています。また、社員は、周辺地域に捨てられたごみの回収活動に協力する等、地域との連携を深めるためにも努力している様子が伺えました。(経済班:S.H.)
デンソーハンガリーへの訪問
2009年11月12日
日本人幹部の方々と正面玄関にて |
11月12日、デンソーハンガリー(正式社名:Denso Manufacturing Hungary Ltd.、従業員数:約3,250名)を訪問しました。
デンソーは、1949年にトヨタ自動車の開発部門が分離独立して創業した会社です。本日訪問したデンソーハンガリーは、1997年に設立され、首都ブダペストの南西60Km、ハンガリー建国の地であるセーケシュフェヘールバール市に位置しています。ヨーロッパ向けのエンジン・システムの生産拠点として、主にコモンレールシステム及び電子制御式噴射ポンプ、VCT等を製造しています。同社における環境問題への取組みは高く評価され、2004年には自動車業界として初めてヨーロッパ環境大賞を受賞しました。生産現場では、充実した従業員研修体制や、活発なQCサークル活動(職場内の小グループで自主的に行われる品質管理活動)に支えられ、従業員が大変熱心に働いている姿が印象的でした。(経済班:S.H.)
第17回日本語スピーチコンテスト
2009年11月8日
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集合写真 |
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伊藤大使がハンガリー語で挨拶 |
(写真提供:マルコ・ラースローさん) |
11月8日(日)、「第17回日本語スピーチコンテスト」(ホットトピック)を、ハンガリー日本語教師会(MJOT)と協力し、ELTE法学部大ホールで開催しました。
このコンテストで発表をする人達はそれぞれの指導教官と一緒に数ヶ月に亘って昼夜の練習を積み重ね、万全の準備をしてきます。私たち実行委員会は、参加者の努力に恥じない、相応しい大会を開催したいとの思いで協議を度重ね、また、審査員や質問員の方々とも一緒に念入りに準備を進めてきました。
私はこれまで3回の大会に携わってきましたが、発表者のスピーチはどれも素晴らしく、本当に心をうたれるものばかりで、本コンテストはとても素晴らしいイベントだと思っています。しかしながら、コンテストである以上、嬉しい思いをする人もいれば、悔しい思いをする人もいます。結果発表の時、思わず泣き出してしまう人もいました。ですが、これまでこのコンテストに参加した人達は、それぞれに得た貴重な経験を糧に、色々な分野で大活躍をしてくれています。
発表者、実行委員、審査員、質問員そして多くのボランティアの皆さん、お疲れ様でした。そしてまた来年のコンテストも頑張りましょう。(広報文化班:Y.S)
J-CATボランティアの活動
2009年11月8日
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ハンガリーでの日本語教育の現状などについて伊藤大使に説明するJ-CATのみなさん |
ハンガリーでは、日本文化発信プログラム(J-CAT:Japan Culture Advance Team)で派遣されている7名のボランティアが、日本語と日本文化普及のために国内各地で活動しています。J-CATは、2004年のハンガリーEU加盟に伴い派遣が終了された青年海外協力隊(JOCV)の後継のプログラムとして、2009年1月よりハンガリー他中東欧の3カ国を対象に実施されているもので、ハンガリーに派遣された7名は、大学関係機関等各地の配属先において日本語教師として活動に従事するとともに生け花、茶道、映画紹介といった得意分野を活かした日本文化紹介を行っています。(詳細はこちら)
11月8日の日本語スピーチコンテスト(ホットトピック)には、J-CATボランティアが指導する学生の5名がスピーチ部門に、3名がパフォーマンス部門に出場し、大使館でJ-CATの活動の調整とサポート業務を担当している私もコンテストへ参加しました。
本コンテストに参加したことは、各ボランティアにとって非常に良い経験と勉強になり、ここで得たものを今後の日本語指導に活かしていきたいという声が多く聞かれました。(広報文化班:S.G.)
水球観戦
2009年11月7日
試合風景 |
長沼選手と大使館応援団 |
ハンガリーは知る人ぞ知る水球大国。オリンピックで男子水球チームは三連覇中、これまでに獲得した金メダルの数は9個と世界一です。このようなレベルの高い国で活躍している日本人選手がいます。
7日、伊藤大使と館員及びその家族とで、ハンガリー水球プロ一部リーグのUTE対OSCの試合を観戦しました。UTEには、現在ハンガリーの水球プロチームで活躍する唯一の日本人選手である山形市出身の長沼敦選手が所属しています。
18時の試合開始直後、OSCに連続3点を入れられましたが、長沼選手の見事なゴールで3-3の同点、さらに息の合ったアシストでUTEチームは逆転し、その後追いつかれることなく10-9でUTEが勝利!初めての水球観戦でルールもよく分からない私にとっても、手に汗を握る白熱した試合でした。私たちは、故郷から遠く離れた地で世界一流の選手達を相手に活躍する長沼選手の姿に大いに感動しました。
がんばれ、長沼選手!!(政務班:M.Y.)
アルパインへの訪問
2009年11月4日
日本人幹部の方々と正面玄関にて |
11月4日(水)、アルパイン(正式社名:Alpine Electronics Manufacturing of Europe、従業員数:約1,100名)を訪問しました。
アルパインは、1981年に世界初のカーナビゲーション(エレクトロ・ジャイロケーター)をホンダと共同開発した会社です。本日訪問したハンガリー現地法人は、1998年に設立され、ブダペストの南西約20kmに位置しています。ヨーロッパ向けの生産拠点と位置付けられており、特にドイツを中心とした高級自動車メーカー向けにカーオーディオ、カーナビゲーション等を製造しています。そのため、生産現場においても日本企業が得意とする高度な品質管理が求められており、日本人社員による熱心な指導の下で、ハンガリー人従業員が手際よく働いている姿が非常に印象的でした。(経済班:H.K)
中・東欧地域環境センター(REC)について
2009年11月4日
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ボニフェルトREC事務局長(右から2人目)と。背景に見えるのは、日本企業の協力により設置されたソーラーパネル付き会議場 |
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11月4日に開催された総会にて |
ブダペストからドナウ川沿いを北上すること約20km。観光地としても名高いセンテンドレに、中・東欧地域環境センター(REC)があります。
19年前の体制転換以前は、社会主義政権下の経済成長最優先の政策の下、旧ソ連圏の諸国では、環境汚染や生態破壊等に対しては、十分な注意が払われませんでした。こうしたハンガリーを含む中・東欧諸国が体制転換した直後の1990年に、深刻化していたこれら諸国の環境汚染への対処と環境分野を通じた民主化支援を目的として米国、ハンガリー、ECが創設メンバーとなり設立されたのがRECです(現在メンバーは、29カ国、1機関)。日本政府も、この地域の民主化を積極的に支援していくとの観点から、1990年12月に署名国となり、日本特別基金(JSF)を設立、同基金への拠出を通じて同センターによる気候変動・エネルギー分野での様々な事業を支援してきました。同センターには、環境問題に非常に関心が深いショーヨム大統領もこれまでに2回訪問し日本の協力に謝意を表明されています。
2日、伊藤大使と経済班N.A.書記官は同センターを訪問し、また、同月4日に開催された総会には、日本政府を代表して私が経済班N.A.書記官と共に出席しました。(次席:Y.A.)
三洋ハンガリーへの訪問
2009年11月2日
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工場入口にて (写真右端は太陽電池モジュール) |
同じく11月2日(月)、三洋ハンガリー(従業員数:約900名)を訪問しました。同社は、1999年にハンガリー北部のドログ市に設立、現在は太陽電池製造に特化した事業を行っています。日本国内で製造された太陽電池セルをもとに太陽電池モジュール(太陽電池パネル)を製造し、ヨーロッパ各国に販売しています。
近年、ヨーロッパにおいて太陽電池の需要が大きく伸びていますが、太陽電池による発電は昼夜・天候による太陽光の明暗に依存することから、今後は安定的な電力供給のためのシステム作りが必要であるとのご説明をいただきました。
本年9月、国連気候変動サミットにおける鳩山総理の「温室効果ガス排出量25%削減」の発言、アメリカのオバマ大統領によるグリーンニューディール政策などは、太陽電池を含むグリーン・エネルギーへの追い風になると思われますが、この分野での日本企業の活躍を期待するとともに、大使館も引続き支援を行っていきたいと考えています。(経済班:N.A)
マジャール・スズキへの訪問
2009年11月2日
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組立ラインから出てくる完成車の前にて |
11月2日(月)、マジャール・スズキを訪問しました。
マジャール・スズキは、1991年にスロバキア国境に近いエステルゴムに設立された会社で、ハンガリーに進出している日系企業では最大規模(従業員数:約4,100名)の会社です。社会主義政権下では、コメコン分業体制の下、ハンガリーはバスの生産を担当し、乗用車は生産しておりませんでしたが、市場経済への転換後、いち早くスズキが進出して乗用車の生産を開始したことから、ハンガリー国民の中でスズキ車は国民車(ハンガリー語で「ア・ミ・アウトーンク」)と呼ばれております。スズキ・グループのヨーロッパにおける生産拠点として、2008年は約28万台の車を生産し、約9割がドイツ、イタリア、フランス等のハンガリー国外へ輸出されています。昨年秋の金融・経済危機以降、自動車業界も厳しい状況が続いておりますが、日本人社員の指導の下で、ハンガリー人従業員が大変熱心に製造現場で働いている姿に感銘を受けました。(経済班:H.K)
ハンガリーに進出している日系企業への訪問開始
2009年11月2日
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ハンガリーに製造拠点を有する日系企業の分布図(クリックすると図が拡大します) |
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ハンガリーに製造拠点を有する日系企業数の推移 |
ハンガリーは、20年前の体制転換後、外資系企業の進出や国営企業の民営化を積極的に推進し経済成長を遂げたため、1990年代には「中・東欧の優等生」と呼ばれていました。そうした中、多くの日系企業がハンガリーに進出し、その数は現在109社となっています。他の外資系企業と同様、製造業、特に自動車、電機関連が中心となっており、日系企業109社の中で製造拠点(工場)を有する企業数は40社です。また、日系企業による雇用創出は約23,000人で、ハンガリーの労働人口約380万人の約0.6%を占めており、日系企業は雇用の観点からも非常に重要な役割を担っています(上記数字はいずれも2009年7月現在)。
大使館の経済班は、日々、日系企業に対し支援活動を行っています。日本人会商工会が中心となって取り組んでいるハンガリー政府に対する投資環境改善要望活動への支援、商工会の定例会での各種情報交換等はその支援活動の一環です。また、定期的な情報提供として、大使館ホームページ上に、毎月、「政治・経済月報」を掲載しています。
日系企業に対する支援活動を行っていく上で、より直接企業の皆様のご意見をお伺いすることが重要であるとの観点から、製造拠点(工場)を有する日系企業を順次訪問し、この日記で紹介したいと思います。(経済班:H.K)
ホームページに関するお問い合わせは在ハンガリー大使館広報文化班(culture@japanembassy.hu)までお寄せください。