在ハンガリー日本大使館 館員日誌
平成23年(2011年) 12月 | 11月 | 10月 | 9月 | 8月 | 7月 | 6月 | 5月 | 4月 | 3月 | 2月 | 1月
平成22年(2010年) 12月 | 11月 | 10月 | 9月 | 8月 | 7月 | 6月 | 5月 | 4月 | 3月 | 2月 | 1月
平成21年(2009年) 12月 | 11月 | 10月 | 9月
ブダペスト市民公園での「世界子供の日」
2011年5月31日
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合気道のデモンストレーション |
5月29日,ブダペストの市民公園・野外広場で,国際児童救済団が毎年開催する「世界子供の日」の催し物に、日本大使館も例年通り参加しました。今年は、日本を含む17ヶ国が参加して,国際色豊かなテントが立ち並ぶ会場は、大勢の親子連れで賑わいました。
日本テントでは,子供達に折り紙,習字,日本の伝統的おもちゃを体験してもらったほか,テントの前では、ハンガリー人愛好家による合気道,空手,剣道のデモンストレーションを行いました。
また,今年は,館員が来場者の注文に応じて、墨と筆で半紙に名前を書いてあげるというサービスを行ったところ,めずらしい墨字の名前を欲しがる人たちの行列が、終日途切れることなく続きました。この経験がハンガリーの子供たちの日本語への関心を高め、将来日本語を学ぶひとつのきっかけになればと思いました。当日ボランティアとして協力していただいたハンガリーの方々に感謝申し上げます。(広報文化班・K.Y.)
グドゥルーでのチャリティー・コンサートと記念植樹
2011年5月31日
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グドゥルー宮殿正面 |
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植樹をする伊藤大使 |
5月27日、ブダペストから東へ約30kmにあるグドゥルー宮殿で開催された東日本大震災の被災者のためのチャリティー・コンサートに伊藤大使夫妻と共に参加してきました。グドゥルー宮殿は、18世紀半ばに建てられ、シシィの愛称で慕われたハプスブルグ家の皇妃エリザベートが好んで滞在した宮殿として知られていますが、共産圏の時代には、駐留ソ連軍の兵舎などに使われ、廃墟のようになっていました。現在では完全に修復され、観光名所として日本からも多くの観光客が訪れています。
このグドゥルーの宮殿は、本年前半のハンガリーEU議長国期間中に行われる各種国際会議のメイン会場となっており、6月6-7日のアジア欧州会合(ASEM)第10回外相会合もそこで行われます。この日のコンサートの前に、ASEM外相会合の開催を記念して、宮殿近くの公園で記念植樹が行われました。ASEMに参加する国・国際機関の数に倣って、48本の日本の桜の木が、参加国の各国大使らによって植えられました。
また、外相会合の会場となるグドゥルー宮殿の大ホールで行われたチャリティー・コンサートは、グドゥルー出身の演奏家や国立オペラ座のオペラ歌手、ロマ音楽家などによる多彩な演奏で盛り上がり、最後には日本人留学生による演奏で締め括られました。コンサートの冒頭、伊藤大使が挨拶をし、東日本大震災に際して多くのハンガリーの皆さんから頂いたお見舞いの言葉と支援に対してお礼を述べました。今回の植樹とコンサートは、ゲーメシ・グドゥルー市長の発案で実施されたものですが、会場には数百名の聴衆が訪れ、日本を応援してくださるハンガリーの方がこんなにたくさんいらっしゃることに改めて元気づけられました。(儀典班M.Y.)
ハンガリー・日本友好協会の総会
2011年5月23日
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総会で選出された新役員と共に(拡大写真) |
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ヴィハル・ユディット会長 |
5月20日ブダペストで開催されたハンガリー・日本友好協会の年次総会において、5年に一度の役員選挙が行われ、ヴィハル・ユディット現会長が、満場一致で三選されました。ヴィハル会長は、ブダペストのカーロリ・ガーシュパール大学で俳句と日本文学を教えているジャパノロジストで、2009年春に日本政府より旭日中綬賞を授与されています。
ハ・日友好協会は、1987年に設立され、現在500人近くの会員数を有し,ハンガリー全土に15の支部があります(支部の分布図)。同協会は、この館員日誌でも紹介してきた通り、これまで日本に関する様々なイベントを各地で開催する等して、ハンガリー人の対日理解の促進と両国の友好親善に多大な貢献を果たしています。また、東日本大震災後は、チャリティー・コンサートや「ジャパン・デー」などを開催して、被災者への義捐金を募る活動をハンガリー全土で展開してきました。そして、集まった義捐金の第一弾は、5月19日に、日本側のカウンター・パートである日本・ハンガリー友好協会の田中義具理事長とボハール駐日ハンガリー大使により、被災地に届けられました。
今回の総会での挨拶の中で、私よりヴィハル会長はじめ新役員の方々にお祝いの言葉をお伝えすると共に、総会に出席した本部及び各支部の代表の方々に、ハンガリーの方々の心のこもった義捐金に対して、日本の被災地の方々に代わって直接お礼を述べることが出来ました。(館長T.I.)
2011年春季ソフトボール大会
2011年5月14日
大使館チームの女性選手も大活躍 |
5月14日,在ハンガリー日本商工会主催による「2011年春季ソフトボール大会」が開催されました。当日は,春の心地よい陽射しの下,ハンガリー人チームを含む13チーム,総勢187名の参加者による熱の込もった戦いが繰り広げられ,例年同様大いに盛り上がりました。
今回,当大使館チームは,初めて本大会の正幹事として大会運営や会場設営などに携わりましたが,これまでの幹事の皆様や,商工会幹部の方々,事務局の方々のご苦労がわかり,良い経験となりました。
試合のほうは,1試合目は大敗したものの,2試合目は,最終回裏2アウトからの同点ホームラン,そしてチーム最年長のY.A.参事官が見事な逆転サヨナラホームランを放ち,劇的な幕切れとなりました。
また,商工会発案のもと,東日本大震災の被災者の方々のため当日の会場内に募金箱が置かれ,貴重な義捐金が集まりました。この場を借りて,今大会に携わったすべての皆様に感謝したいと思います。(官房班:K.S.)
ハイレックスへの訪問
2011年5月10日
日本人幹部の方と正面玄関前にて |
5月10日、ハイレックス・ハンガリー(正式社名:Hi-Lex Hungary Kft.、従業員数:約130名)を訪問しました。
親会社であるハイレックスは1946年に兵庫県宝塚市に設立された自動車用コントロールケーブル(チューブ状のアウターケーブルの中をインナーケーブルがスライドすることで、ある動きを遠隔部分に伝達する部品)を主力商品とする会社です。一つの自動車には、平均して十数本のコントロールケーブルが使われているとのことですが、同社は世界のほとんどの主要自動車メーカーとの取引関係を持ち、コントロールケーブルで世界1位、ウインドレギュレータ(自動車のドアガラスの上下のためにドア内部に組み込まれるケーブル)では世界2位のシェアを有しています。ハイレックス・ハンガリーは2006年、レートシャーグ市(ブダペスト市の北東約50km)に設立され、上記2製品を初めとする自動車用部品を製造しています。同社では積極的に取引先との交渉に努めており、将来的には生産量を増加する予定であると伺いました。工場内の生産ラインは大変活気に満ちた様子で、多くの従業員の方が真剣に作業に取り組んでいました。(経済班:S.H.)