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在ハンガリー日本大使館 館員日誌

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元留学生と日本商工会との交流会

2010年7月8日

フリートークで日系企業の方のお話に真剣に耳を傾ける元留学生

6月29日、大使館多目的ホールにおいて、日本への元ハンガリー人留学生と日本商工会の方々との交流会が開催されました。当館では、例年就職のためのマッチングを含め、こうした催しを行ってきています。

今回の交流会では、前半に、ハンガリー人と日本人の仕事面における意識の違いやその要因について議論を行いました。ハンガリー人の有給休暇の取得率がなぜ高いのか、日本人がなぜ会社のために一生懸命頑張るのか、といったことなどについて、予定していた時間を超過して大変興味深い議論が交わされました。

後半のフリートークの時間には、お互いの仕事の体験談について話したり、元留学生が日系企業の方々を囲んで真剣に話を聞いたりするなど、元留学生の積極的な姿勢がとても印象的でした。また、日系企業の出席者からは、競争率の高い難関の留学試験を合格した優秀な能力を持ち、日本語も堪能で日本文化にも理解のある元留学生は、大変魅力的な人材であるとの評価が聞かれました。

当館としては、より多くの元留学生に日本での経験と言語を活かして日系企業で活躍してもらうために、今後ともこのような元留学生のフォローアップを続けていきたいと思います。(広報文化班:S.S.)

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スタンレー電気への訪問

2010年6月23日

日本人幹部の方と正面玄関にて

6月23日、スタンレー電気(正式社名:Stanley Electric Hungary Kft.、従業員数:約130名)を訪問しました。

スタンレー電気は、自動車照明や電子機器製品などを製造しており、日本では「自動車用照明で御三家の一角」とも称されています。本日訪問したハンガリー現地法人は、2001年、首都ブダペストの東約78kmに位置するジュンジュシュ市に設立され、ハンガリー内外の日系自動車メーカー向けに、ヘッドランプ、リアコンビネーションランプ等を製造しています。生産現場では射出成型、表面処理、及び組立ての工程を拝見しました。自動車用照明製品は外観の一部でもあるため、モデルチェンジのたびにデザイン・仕様変更をする必要があり、また、灯体で最も重要な部分であるリフレクタ(反射板)については、各地域における法制度の違いに対応してその角度を微妙に調節しているとのことです。同社では毎日2回、工場内において生産の進捗管理と従業員間の問題点の共有を目的としたミーティングが開かれ、製品の品質維持向上に役立てているとのお話を伺いました。(経済班:S.H.)

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中・東欧地域環境センター設立20周年記念式典

2010年6月18日

閣僚会合で学生カンファレンスの内容と提言を報告する東京大学の大学院生の高江さん
17日、シュミット国会議長主催のレセプションにて佐藤理事、大学院生(北村さん、高江さん、榎さん)と共に

6月16日~18日、ブダペスト市から北20km程のセンテンドレ市にある中・東欧地域環境センター(REC)の設立20周年記念式典が開催されました(ホットトピック)。RECは、環境改善を通じて中・東欧地域の民主化を支援することを目的として1990年に設立された組織であり、日本政府は同年からRECに支援を行っています。18日に行われた閣僚会合においては、日本政府を代表して伊藤大使がスピーチを行い、我が国が重視する気候変動をはじめ数多くの環境問題に取組んできたRECに対する我が国のこれまでの貢献、そして我が国のRECへの支援が日本政府だけではなく住友化学などの民間企業によっても行われていることを紹介しました。

また、東京大学の佐藤仁准教授(REC理事)が企画し、16日に式典のサイドイベントとして開催された学生カンファレンスには、日本から東京大学の大学院生3名が参加しました。カンファレンスでは、日本、ポーランド、ハンガリーの学生が気候変動問題に関する研究や主張についてそれぞれプレゼンテーションを行った後、ハンガリーに留学しているイラン、クェートなどの学生も加わって活発な議論が行われ、閣僚会合への提言を取りまとめました。閣僚会合の各国代表演説においても、カンファレンスでの学生達の取組みや提言への賛辞が述べられ、環境分野における今後の若き才能達への期待の高まりを強く感じました。(経済班:N.A.)

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ワグナー・ナンドール作「哲学の庭」

2010年6月17日

「哲学の庭」の全容
右よりキシュ氏(館員日誌)、千代・ワグナー夫人、大使夫人、伊藤大使

6月17日、ブダペストの世界遺産区域にあるゲレルトの丘の一角で開催された「哲学の庭」の再建記念式典に館員と共に出席しました。「哲学の庭」とは、ハンガリー人の彫刻家・哲学者で、晩年日本に帰化したワグナー・ナンドール氏(1922~97)の制作したブロンズ彫像一組を名づけたものです。円形の水盤を囲む形で、キリスト、老子、釈迦、アブラハム、エクナトンの像が並び、その外側に達磨大師、ガンジー、聖フランシスの像が配置されています。作者は、水盤の中央に世界を象徴する銀色の球を置き、人類の歴史を代表する宗教家・思想家が一緒にその玉を見つめている構図により、「すべての宗教が他の宗教の存在を否定することなく、敢えて許容し、手を取り合うことによってのみ、初めて世界に平和が訪れる」(下村徹著「ドナウの叫び」ワグナー・ナンドール物語p342)という自己の思索を表現しました。

ワグナー氏は、幼少の頃から「武士道」の影響で日本に関心を持ち、1956年のハンガリー革命では、12人の革命指導者のひとりとしてソ連軍の弾圧に立ち向かいました。その後、亡命先のスウェーデンで知り合い結婚した千代夫人と共に69年に日本に移住し、97年に永眠するまで、栃木県益子町のアトリエで「哲学の庭」3組を含む数多くの作品を制作しました。東京都中野区の哲学堂公園と益子町の「ワグナー・ナンドール・アートギャラリー」に残りの2組が設置されています。(館長T.I.)

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スズキ新型スイフトの量産開始式典

2010年6月10日

オルバーン首相が運転して舞台に登場した新型スイフト
テープカットする右より竹内マジャールスズキ社長、マトルチ国家経済相、鈴木会長、オルバーン首相、伊藤大使

6月10日、エステルゴムにあるマジャールスズキで行われた新型スイフトのラインオフ(量産開始)式典に、挨拶を行った伊藤大使と共に出席しました。式典には、鈴木修会長兼社長の他、5月に誕生したフィデス新政権のオルバーン首相、マトルチ国家経済大臣も来賓として参加しました。オルバーン首相は、1990年の国会議員初当選直後に訪日議員団の一員として、1997年の外務省・オピニオンリーダー招聘プログラムにより、そして2002年にはご子息と共にワールドカップ観戦のため、これまで3度の訪日歴があり、鈴木会長とは旧知の仲です。

マジャールスズキは1991年にいち早くハンガリーに進出し、これまで累計180万台の車を生産しており、昨年まで13年連続でハンガリー国内新車販売マーケットにおいて第1位を維持しています(館員日誌)。今回の新型スイフトは、1992年の初代スイフト以来3代目となるもので、鈴木会長の会見によれば、CO2排出量の低い新型エンジン、軽量化による燃費向上等、特に環境に配慮された車です。新型スイフトの生産を契機に、マジャールスズキがより一層ハンガリーの経済発展に貢献することを期待します。(経済班:H.K.)

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大豊工業設立10周年記念式典

2010年6月4日

磯谷・TCE社長と寄付の目録を手にする地域の教育関係者

6月4日、大豊工業ハンガリー(正式社名:Taiho Corporation of Europe Kft., TCE)の設立10周年記念式典に出席しました。同社には1月にも訪問しています(館員日誌)。

TCEの工場の一角で行われた式典には、天野・本社副社長、TCE幹部・従業員のほか、顧客企業の関係者、ウーイハルチャーン市など周辺市町村の長などが出席し、また、伊藤大使が祝辞を述べました。式典においては、TCE設立以来の歩みを紹介するビデオの上映や、工場見学が行われたほか、10周年を記念してTCEより周辺の幼稚園や学校に対して教育玩具、パソコン、DVDプレーヤー等の寄付が行われ、磯谷・TCE社長より目録が手交されました。周辺市町村を代表して挨拶に立ったウーイハルチャーン市長からは、これまでのTCEによる同市への貢献に対して深い謝意が表され、今回の訪問では、同社のこれまでの生産活動が、周辺地域住民との良好な関係によって支えられていることを感じました。 (経済班:S.H.)

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1125 Budapest, Zalai u. 7. HUNGARY【案内図

電話(代表)+36-1-398-3100