令和7年春の外国人叙勲について
令和7年5月8日
セチカイ・アンドラーシュ氏の瑞宝中綬章
4月29日、日本国政府は、令和7年春の外国人叙勲受章者を発表し、この中でハンガリーのセチカイ・アンドラーシュ氏に対する叙勲が公表されました。
・賞賜:瑞宝中綬章
・功労概要:日本国在外公館活動に寄与
・氏名:セチカイ・アンドラーシュ氏
・主要経歴:現 在ハンガリー日本国大使館顧問弁護士
セチカイ氏は、昭和63年から現在に至るまで37年以上にわたり、在ハンガリー日本国大使館の顧問弁護士として、ハンガリーにおける両国関係の拠点となる大使館の運営面全体について、法律的観点から一貫して支援してきました。
特に、昭和60年頃に始まったハンガリーの民主化に伴う制度改革の過程において、現地職員の雇用条件や税制が大きく変化した際には、ハンガリー国内法の動向を常に把握し、大使館と職員の労使関係が適正に保たれるよう法的助言を行いました。問題が生じた場合には、関係者に対して丁寧かつ的確に法的根拠を説明し、円滑な解決に尽力しました。
また、平成4年の公邸移転、平成7年の大使館移転においては、複数年にわたるハンガリー政府との交渉や契約書の作成・確認などを通じて、法務面から大使館を強力に支援しました。さらに、平成12年のブダペスト日本人学校の開設時には、政府や自治体との交渉を法的にサポートし、学校運営の基盤づくりに大きく寄与しました。
セチカイ氏は、このような功績が認められ、このたび日本国政府による「瑞宝中綬章」の授与が決定されました。