最近の主な活動・出来事(2015年)

平成27年12月11日

平成27年(2015年)12月11日

天皇誕生日祝賀レセプションの開催

 12月7日,ブダペスト市内のホテルで,天皇誕生日祝賀レセプションを開催しました。日頃当館とお付き合いのあるハンガリーの方々を中心に当地外交団や在留邦人も含め約500名の方々にご出席いただきました。

 冒頭挨拶で小菅大使は,天皇陛下の誕生日に祝意を表した上で,戦後70年間の日本とハンガリーの歩みを振り返り,両国が普遍的価値で結ばれたパートナーとして,ともにグローバルな課題の解決に向けて取り組んでいくことを望む旨述べました。

 会場に設置した寿司コーナー,日本酒カウンター,そして日本産新米のPRコーナーには,多くの方々より高い関心が示され,ユネスコ無形文化遺産にも登録されている「和食」を堪能していただくことができました。また,日系企業による商品・パネル等の展示のほか,天皇皇后両陛下の御公務のご様子や日本を紹介するDVDの上映によって,我が国の魅力をアピールしました。


小菅大使による挨拶

 

平成27年(2015年)10月13日

ITUテレコムワールド2015の開催

 10月12日から15日までの間,ブダペストにおいてITU(国際電気通信連合)主催によるテレコムワールド2015が開催され,産学官のリーダーによるパネルディスカッションやテーマごとのフォーラムセッション,ICT関連の機器・サービスの展示が行われました。

 我が国からは,富士通(株),(株)IIJ,日本電池再生(株),(独)情報通信研究機構による「日本パビリオン」を出展し,オルバーン首相もこれを訪問して防災アプリケーションを中心に熱心に視察しました。さらに,総務省主催による約1時間半にわたる日本セッションでは,阪本総務審議官から開会挨拶を行うとともに,上記展示参加各社及びNTT(株)から「IoT(モノのインターネット)の利活用」をテーマに我が国の最新の取り組みを紹介しました。




 

平成27年(2015年)9月25日

シャインウィークス関連イベントの開催

 9月25日,当館はブダペスト商科大学国際経営学部と共催で,加藤公使参事官による「女性が輝く社会実現にむけての日本の取組」について講演会を行いました。これは,本年7月1日から10月31日までのシャイン・ウィークス(Shine Weeks)関連イベントの一つです。

 加藤公使参事官からは,我が国の女性の活躍推進に向けた国内的・国際的取組について説明するとともに,日本政府が昨年から毎年開催している「女性が輝く社会に向けた国際シンポジウム(WAW!)」について紹介しました。

 講演会には,ブダペスト商科大学学生,同大学教授陣等をはじめとして約80名が参加し,講演会後は,女性が輝く社会に向けた政府の取組に対する我が国の国民世論の受け止め方,企業側の反応,国際社会の関心の度合い等について活発な質疑が行われました。



 

 

平成27年(2015年)9月3日

外務貿易省ヤング・ディプロマット・クラブ,トヨタ・セントラル・ヨーロッパ社との共催レセプションを開催

 9月3日,当館は,ハンガリー外務貿易省ヤング・ディプロマット・クラブ(YDC)とトヨタ・セントラル・ヨーロッパ社との共催で,YDCメンバーをはじめとする外貿省関係者や当地外交団他を招いてのレセプションを開催しました。

 このレセプションは,日本・ハンガリー関係の一層の発展,ハンガリー外務貿易省・当地外交団間の良好な関係促進を目的とし,トヨタの新車紹介のプロモーションも兼ねて行われたもので,2013年9月に続く第2回目の開催となりました。

 当日は,前回を大きく上回る約100名が参加し,冒頭に,小菅大使,ハンガリー外務貿易省ブシュ次官補及び加藤トヨタ・セントラル・ヨーロッパ社社長がそれぞれ挨拶を行いました。

 また,トヨタ新型モデル3台を展示し,企業側のプロモーション活動を側面支援するとともに,寿司を含めた和食の提供や、日本酒の試飲イベントも行われ,和食及び日本酒の魅力を積極的にアピールしました。

 今回のレセプションを通じて,当館,YDCメンバーをはじめとするハンガリー外務貿易省関係者,そして当地外交団との間の一層の信頼関係醸成に貢献しました。




 

平成27年(2015年)8月31日

日本語・ハンガリー語辞書出版記念式典の開催

 8月28日,小菅大使は,ブダペスト市内のカーロリ大学で開催された,日本学基金主催による日本語・ハンガリー語辞書出版記念式典に出席しました。

 今回出版された辞書は,約4万の見出し語を備える初の本格的な日本語・ハンガリー語辞書であり,糠澤和夫元駐ハンガリー日本国特命全権大使(1998~2001年)が2000年に制作プロジェクトを立ち上げ,当地の日本研究者・日本語教育関係者らによる長い編集作業を経て本年6月に完成しました。

 式典には約80名が参加し,シュディ元駐日ハンガリー大使,ヴィハル日本学基金会長,ヴァッローク辞書編集委員長(カーロリ大学日本学科長),岩永国際交流基金ブダペスト日本文化センター所長からそれぞれ挨拶が行われ,辞書完成にあたっての祝意や編集作業にまつわる苦労話につき触れられました。小菅大使からは,糠澤元大使の人となりについて紹介しつつ祝意を述べるとともに,日本とハンガリーとの間の友好親善に多大なご貢献をされた糠澤元大使に対して外務大臣感謝状の授与が決定された旨発表しました。

 日本語・ハンガリー語辞書は,8月29日付け当地ネープサバッチャーグ紙でも紹介されました。



 

 

平成27年(2015年)7月17日

アンタル・ヨージェフ・ナレッジ・センター・サマースクールにおける小菅大使講演

 7月17日、小菅大使は、アンタル・ヨージェフ・ナレッジ・センター主催のサマースクールにゲストとして招かれ、日本とV4諸国(ヴィシェグラード4か国:ハンガリー、ポーランド、チェコ、スロバキア)との人的交流について講演しました。

 講演では、文化交流、語学学習、青年交流といった「V4+日本」協力の具体例などを紹介し、22カ国から集まった約50名の大学院生から積極的な質問、議論が行われました。



 

平成27年(2015年)7月7日

ジュラ市 「日本の日」の開催

 7月7日,小菅大使は,ハンガリー日本文化協会(MAPON),ハンガリー日本友好協会,及びジュラ市の共催によりジュラ市で開催された「日本の日」オープニング式典に出席しました。

 今般の「日本の日」は,2013年にMAPONが設立されてから2回目となります。冒頭のオープニング式典は,開催地のゲルゲニー・ジュラ市長のほか,ペトローツキ・ベーケシュ県政府副委員長,ヴィハル・ハンガリー日本友好協会会長,フォドールMAPON会長の出席の下でとり行われました。

 今小菅大使からは,和太鼓パフォーマンス,各種武道のデモンストレーション,伝統文化紹介といった多彩プログラムを通じて「日本の日」がジュラ市及び周辺の住民の皆様にとって,日本に対する理解を一層深める良い機会となることを希望すると共に,「日本の日」がこれからも末永くジュラ市で開催され続けることを希望する旨述べました。




 

平成27年(2015年)6月11日

中・東欧地域環境センター創設25周年記念会合

 6月11日、小菅大使は、センテンドレ市の中・東欧地域環境センター(REC)で開催されたREC創設25周年記念会合に出席しました。

 RECは、中・東欧地域における民主化・市場経済化に伴い生じる環境問題に対応するため1990年に創設され、現在までの25年間でこの地域における環境問題への対処で大きな成果を挙げています。

 今回の会合では、アーデル・ハンガリー大統領が冒頭発言を行った他、欧州を中心に30ヶ国以上から環境副大臣や各国政府代表が、また欧州委員会や関係国際機関の代表が出席し、これまでのRECの活動や今後の活動への期待等について発言しました。小菅大使からは、日本が1993年から行っているRECへの支援、現在日本がRECを通じてウクライナで行っている農業分野における気候変動への適応プロジェクトについて言及すると共に、今後のRECに期待される役割等についてステートメントを行いました。会合では、これまでのRECの活動に大きな貢献を果たした個人・組織に対するREC事務局長賞の授与が発表され、住友化学株式会社が受賞し、加藤公使参事官が代理として受け取りました。

 今回の記念会合では、日本が中・東欧地域で行っている環境分野における支援を世界にアピールする絶好の機会となりました。




 

平成27年(2015年)6月6日

コーシャ・フェレンツ氏の「多元時空」写真展オープニング出席

 6月6日、小菅大使は、ホードメズーバーシャールヘイ市が主催する映画監督コーシャ・フェレンツ氏の写真展「多元時空」オープニング式典に出席しました。

 1967年カンヌ国際映画祭の最優秀監督賞受賞者であるコーシャ氏は、ハンガリー・日本友好協会設立に貢献、また、国会議員時代にはハンガリー・日本友好議連会長(1994年~2006年)を務める等二国間関係の強化にも尽力され、1997年に勲二等瑞宝章、2000年には勲二等旭日重光章を受賞されています。

 今回の写真展の開催地であるホードメズーバーシャールヘイ市は、2011年7月に「絆プロジェクト」として、同年3月の東日本大震災に見舞われた岩手県、福島県の中・高校生17人を2週間に亘り暖かく迎え入れてくれました。

 ハンガリーと日本の二国間関係強化に大きく貢献したコーシャ氏の写真展が、ハンガリーの人々の優しさと暖かさを示してくれた街で行われたことは、二国間の絆が極めて強いものである事をあらためて示すものとなりました。

 

 

平成27年(2015年)6月6日

ホップ・フェレンツ東洋美術館における「日本の日」開催

 6月6日、加藤公使参事官は、ブダペスト市内のホップ・フェレンツ東洋美術館で開催された、ハンガリー・日本友好協会による日本文化紹介イベント「日本の日」のオープニングに出席しました。

 今回の「日本の日」は、6月6~7日の2日間にわたって、ホップ・フェレンツ東洋美術館及び近隣にあるコガルト会館において行われ、日本の伝統的な文化・文芸のみならず、現代のポップカルチャーに至る非常に様々な分野を紹介するデモンストレーションや講演会が行われ、日本文化や日本社会の多様性についての認識を深めるよい機会となりました。

 ホップ・フェレンツ東洋美術館では、本年11月に、源氏物語にまつわる企画展の開催も予定されています。







 

 

平成27年(2015年)6月5日

彫刻家ワグナー・ナンドール氏の「母の胸に」除幕式

 6月5日、小菅大使は、ミシュコルツ市内のフェレンツィ・シャーンドル看護学校で開催された、彫刻家ワグナー・ナンドール氏による作品「母の胸に」の除幕式に出席しました。

 ワグナー氏は晩年を栃木県益子町で過ごしながら精力的に制作活動を行い、1975年に日本に帰化しました。ブダペスト市内では、世界遺産区域にあるゲレルトの丘の一角に設置された「哲学の庭」、ブダ王宮地区ウィーン門前の広場にある「母子像・ふるさと」などに同氏の作品を見ることができます。

 今回の除幕式は約220名の参列者が参加する中で行われ、フェレンツィ・シャーンドル看護学校の前に「母の胸に」像が設置されました。この作品が、日本とハンガリーを繋ぐ架け橋として、看護学校の生徒や訪れる人々に末永く愛されることを願っています。



 

 

平成27年(2015年)5月26日

ハンガリー外務貿易研究所における小菅大使講演

 5月26日、小菅大使は、ハンガリー外務貿易研究所主催カンファレンス『V4, How much do we better?』に招かれ、日本とV4諸国(ヴィシェグラード4か国:ハンガリー、ポーランド、チェコ、スロバキア)との協力関係について講演しました。

 日本とV4諸国は、それぞれ二国間のみならず、「V4+日本」協力・対話の枠組みにおいても、民主主義、法の支配、人権、自由及び市場経済といった普遍的価値及び原則を共有する重要なパートナーとして、安全保障、経済、科学技術、人物交流等の分野において協力を深めています。講演では、近年地政学的重要性を増すV4の日本にとっての位置づけや「V4+日本」協力の具体例などが紹介され、ハンガリーのみならず、第三国の外交関係者からも関心が寄せられました。




 

平成27年(2015年)4月23日

「キシュカカシュ・アニメーション・フェスティバル2015」の開催

 4月23日,モホリ・ナジ芸術大学が主催する「キシュカカシュ・アニメーション・フェスティバル2015」がフルプ同大学学長出席の下,ブダペスト市内のトルディ映画館で開催され,当館より加藤臨時代理大使が出席し,オープニングの挨拶を行いました。

 昨年開催された第15回広島国際アニメーション・フェスティバルではハンガリー特集が企画され,また,モホリ・ナジ芸術大学の学生がヒロシマ賞を授賞するなど,ハンガリーのアニメーション作品が日本で大々的に紹介されました。

 こうした広島国際アニメーション・フェスティバルの成功を受け,本年で7回目となる「キシュカカシュ・アニメーション・フェスティバル2015」では日本をテーマとし,日本の著名アニメ作家及び東京藝術大学の学生によるアニメーション数十作品が2日間に渡って上映されました。また,国際交流基金ブダペスト日本文化センターの協力を得て,著名なアニメーション監督でもある伊藤有壱東京藝術大学大学院教授,イラン・グェン同大学大学院特任准教授が招聘され,同フェスティバルに参加するとともに,モホリ・ナジ芸術大学の学生を対象とした講義を行いました。

 日本のアニメーションはハンガリーでも非常に人気があり,日本語を学習する大きなきっかけの一つとなっています。今回のフェスティバルを契機として,今後,アニメーション分野でも交流が進むことが期待されます。




 

平成27年(2015年)4月11日

合気道 ハンガリー小林道場連盟レセプションへの出席

 4月11日,合気道のハンガリー小林道場連盟が主催する「春のトレーニングキャンプ」に際してのレセプションがブダペスト市内のステファニア宮殿で開催され,当館より加藤臨時代理大使が出席し挨拶を行いました。

 同連盟の創設以来続く春のキャンプは今年で第20回を記念するもので,今回は日本より総師範である小林保雄氏(合気道8段)を迎え開催されました。レセプションには,ハンガリー小林道場連盟の生徒が200人程集まり,20年目という節目の年を祝うとともに,これまでの小林氏及び本部からの師範派遣による指導活動を讃えました。

 また,合気道はハンガリー国防軍の訓練にも取り入れられており,小林氏のこれまでのハンガリーにおける合気道の指導活動を讃え,11日にはチャバ・ヘンデ国防大臣より表彰が行われました。

 加藤臨時代理大使からは日本とハンガリーのスポーツ分野における交流の一層の拡大を期待するとともに,ハンガリーでの合気道の普及における小林氏及びハンガリー小林道場連盟の活動に感謝の意を表しました。

 

 

平成27年(2015年)3月26日

アンタル・ヨージェフ・ナレッジ・センターにおける小菅大使講演

 3月26日、小菅大使は、アンタル・ヨージェフ・ナレッジ・センター主催『Diplomats’ Club』にゲストとして招かれ、日本の経済政策「アベノミクス」について講演しました。講演に続いて行われたモデレーター(ヴィンテルマンテルMOLシニアエキスパート、元外務次官補)とのディスカッションでは、小菅大使の外交官としての経験や日本の外交政策全般についても話が及び、大学生や研究者を中心に集まった70名を超す参加者からも積極的な質問、議論が行われました。




 

平成27年(2015年)3月13日

ハンガリーで2015ITTFパラ卓球世界選手権開催

 3月13日、小菅大使はエゲルを訪れ、3月13日から15日の日程で開催された2015ITTFパラ卓球世界選手権ハンガリーオープンに参加した日本選手団を激励しました。今回のハンガリーオープンはエゲルのエステルハージ・カーロリ大学において開催され、日本から立石イオタ良二コーチ引率の下、13名の選手が出場しました。

 日本選手団の皆さんは、大変健闘され、以下の好成績を収めました。

  男子クラス9     シングルス:金メダル、銅メダル
  男子クラス8     団体戦:銅メダル、シングルス:ベスト8
  男子クラス7     団体戦:銅メダル、ベスト8、シングルス:銅メダル、ベスト8に三名
  車椅子男子クラス3 団体戦:銀メダル、シングルス:銅メダル
  女子クラス10    団体戦:銀メダル

 2016年のリオデジャネイロ、2020年の東京でのパラリンピックを目指している選手の皆様を在ハンガリー大使館としても応援しています。

 

 

平成27年(2015年)2月6日

ケチケメート市における「東北 風土・人・くらし」写真展開催

 2月6日,小菅大使は,ケチケメート市で開催された「東北 風土・人・くらし」写真展(主催:国際交流基金,共催:カトナ・ヨージェフ美術館,ケチケメート市役所,ケチケメート・青森友好協会)のオープニング式典に出席しました。この写真展は,優れた表現力を備えた日本の写真家たち10人による100点以上の写真を通して,東北地方の風俗,風土,くらし等を紹介するものです。オープニング式典にはセベレーニ・ケチケメート副市長,ケチケメート・青森友好協会会員等をはじめとする多くの方々が参加するとともに,リスト音楽院に在籍する日本人留学生によるミニコンサートが行われました。

 また,写真展オープニング式典の出席にあわせ,小菅大使は,セベレーニ・ケチケメート副市長を表敬訪問するとともに,アラーニ・ヤーノシュ小学校を訪問しました。アラーニ・ヤーノシュ小学校は,青森市立莨町小学校と20年以上にわたり交流を続けており,小菅大使は多数の児童による歓迎を受けながら,莨町小学校の児童から贈られた絵を鑑賞しました。

 「東北 風土・人・くらし」写真展は3月1日までケチケメート市カトナ・ヨージェフ美術館にて開催された後,ジュール市にも3月7日から31日まで巡回します。