大鷹正人大使の挨拶

2020/12/1
大鷹正人大使
 この度、駐ハンガリー日本国大使として着任致しました大鷹正人(おおたか まさと)です。ハンガリーを含め欧州での勤務は今回が初めてとなりますが、この度、アジアに起源を有する欧州の親日国ハンガリーで、これまでの多くの先人の方々が築き上げてきた両国の素晴らしい友好関係を更に発展させていくために、力を尽くせることを大変嬉しく思っています。

 日本とハンガリーは、1869年、「オーストリア・ハンガリー二重帝国」時代に国交を樹立し、昨2019年に、両国は外交関係開設150周年を迎えました。この長い歴史の中でも、とりわけ、ハンガリーが体制転換をなし遂げた1989年以降の両国関係の発展には特筆すべきものがあると思います。体制転換当初、日本政府は、ハンガリーの民主化と市場経済化のために様々な改革支援を行う一方、日系企業はいち早くハンガリーに進出し、その経済発展をパートナーとして支えました。こうした日本の官民あげての活動によって、この30年余り、二国間関係は大きく発展してきました。そして、今や、ハンガリーでは、160社以上の日系企業が活躍しており、それは、経済発展を重視するハンガリーとの関係にとって、とても大きな役割を担っています。

 勿論、両国の相性の良さは、我々日本人を魅了してやまないハンガリーの魅力に依るところも大きいでしょう。ドナウ川に沿って王宮始め美しい景観をたたえる「ドナウの真珠」ブダペスト。リスト、バルトーク、コダーイといった偉大な音楽家を輩出した豊かな文化的土壌。国会議事堂やオペラ座といった壮麗な歴史的建造物の数々。そして、忘れてならないのは、トカイワインや最近では日本でも知名度の上がったマンガリツァ豚といった豊潤な食文化。私も今回のハンガリーでの勤務を通じて、こうしたハンガリーの無限の魅力に遭遇できることを、今からとても楽しみにています。

 近年、ハンガリーでも、生け花や茶道、着物、武道、和食、日本酒、アニメといった日本文化への関心は非常に高く、それに伴う日本語学習熱もとても堅調だと聞いています。こうした日本への関心の高まりが、いつしか日本を訪れてみたいという気持ちとなり、益々多くのハンガリーの方々が日本を訪問してくれれば本当に嬉しい限りです。また、来年2021年夏は、東京オリンピック・パラリンピック競技大会もありますので、これを契機に、両国のスポーツ交流やホストタウン交流が活発化し、日本のインバウンド増加の流れとなることを期待しています。

 現在、ハンガリーに在住する在留邦人の方々は、約1,700人です。在留邦人をはじめとする日本人の皆様の安全・健康の確保やそれに関する活動のお手伝いは、我々大使館にとって特に重要な任務です。新型コロナウイルス感染症の拡大も踏まえ、皆さまのお力になるべく、全力を尽くして参りたいと考えていますので、大使館へのご意見・ご要望などは、どうぞ遠慮なくお聞かせ頂ければと思います。

 これから、皆様のご支援、ご協力を賜りながら、両国の友好関係の更なる発展に向けて、精一杯尽力する所存ですので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

2020年12月1日