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江戸の新内浄瑠璃と八王子車人形

 国際交流基金は、「日本・ハンガリー交流年2009」・「日本・ドナウ交流年2009」を記念して、西川古柳(八王子車人形五代目家元)、鶴賀若狭掾(浄瑠璃新内節鶴賀流十一代目家元)の両氏を中心とする公演団をハンガリーへ派遣し、江戸の新内浄瑠璃と八王子車人形の公演を開催します。

 国際交流基金による公演案内はこちらをご覧ください。

 車人形は、「ろくろ車」という、前に2個、後ろに1個の車輪がついた箱型の車に腰掛けて、一人の人形遣いが一体の人形を操る、一人遣いの人形芝居です。江戸時代の終わり頃、現在の埼玉県飯能市に生まれた初代西川古柳が考案し、その後、近郊の神楽師(神事芸能を専業とする人)を中心に分布し、農山村や八王子織物の生産に関わる人々の娯楽として親しまれてきました。ろくろ車の発明は、それまでにあった江戸系の三人遣いの人形芝居を合理化したもので、少人数の座員による簡易な舞台での公演を可能としました。西川古柳座は、このような車人形の特長を活かして、他の芸能との共演も積極的に行なっています。

<演目>

○「二人三番叟」(ににんさんばそう)

○若木仇名草(わかぎのあだなぐさ)-お宮口説き- 通称 蘭蝶

○「東海道中膝栗毛」 ―赤坂並木から卵塔場の段(とうかいどうちゅう ひざくりげ ―あかさかなみきかららんとうばのだん)

<プロフィール>


五代目 西川古柳

 八王子に160年以上続く国選択無形民俗文化財である伝統人形芝居『八王子車人形』の五代目家元。幼少より祖父(三代目)父(四代目)に指導を受け、23歳で文楽研修生として三人遣いの操作も学ぶ。

 地元八王子での定期公演のほか、日本各地で公演。また各地の伝統人形劇団に指導にあたる。平成6年(1995)からは「受け継がれていく伝統人形芝居」を主催し、日本の伝統人形を守り、広めるため活動を続ける。

 海外招聘も多く、ウニマ(国際人形劇連盟)の招待では旧ソビエト・ベルギー・インド・フランスなどの国際大会で公演。そのほかアメリカ建国200年祭公演・ベルギー音楽祭・リスボン国際人形劇フェスティバルなど、多数出演。昭和62年よりスウェーデン国立人形劇団、スウェーデン人形劇学校で車人形の指導にもあたっている。


鶴賀 若狭掾 (つるが わかさのじょう) 鶴賀流十一代目家元

 東京・神楽坂生まれ。幼少の頃より、父の鶴賀伊勢太夫に新内節浄瑠璃の手ほどきを受ける。鶴賀伊勢路太夫、二世鶴賀伊勢太夫を経て、2000年に新内の始祖で新内界の一代名跡である鶴賀若狭掾を襲名。新内協会理事長として、新内を継承するための後継者の育成に努める。また、宣伝普及のため、聴いて見て楽しい新内、分かりやすい新内をモットーとして、新内芝居、八王子車人形との共演、一人芝居と新内等々の諸活動にも取り組む。

 日本各地はもとより、海外公演も多数。2001年、重要無形文化財保持者(人間国宝)の認定を受ける。

 ホームページ http://www.shinnai.com/

 

実施期間 実施場所 主催者・団体名

11月22日(日) 19:00-
   23日(月) 19:00-

セントラル劇場
1065 Budapest, Révay u. 18.

国際交流基金

セントラル劇場