戦後日本の高度経済成長を支えたイノベーションの源泉、それは優秀なエンジニア集団でもMBAを持ったエリート経営者でもなく、常に企業の目的は何か、「価値」とは何かについて時代を選考して考え続けるビジョナリーなリーダーと、そのビジョンに熱意と忍耐で応える技術スタッフがもたらす日本独自の企業文化だった。小さな町工場から数十年の間に世界的な企業に成長したHONDAを事例として、グローバル化するビジネスにおいて、企業は社会に対しどのような「価値」を示すことができるかを再考する。
プログラム
角南准教授 「日本企業のイノベーションの変遷」
小林教授 「挑戦・創造・革新を生み出す企業文化-ホンダの事例-」
講師
小林三郎教授
一橋大学大学院・国際企業戦略研究科 客員研究員
1968 早稲田大学理工学部機会工学科卒
1970 カリフォルニア大学・バークレー校 Master of Science
1971 本田技術研究所入社
2000 本田技研工業(株)経営企画部長/経営企画室長
2005 本田技術研究所主席研究員
2005 ホンダ退職
角南(すなみ) 篤
政策研究大学院大学科学技術・学術政策プログラム・ディレクター、准教授
1988 ジョージタウン大学School of Foreign Service卒業
1989 (株)野村総合研究所政策研究部研究員
1992 コロンビア大学国際関係・行政大学院Reader
1993 同大学国際関係修士
2000 東京大学先端科学技術研究センター協力研究員
2001 同客員研究員、コロンビア大学政治学博士号(Ph.D.)