日本・ハンガリー協力フォーラム

 

 2004年10月、東京にて、日本の小泉純一郎総理(当時)とハンガリーのジュルチャーニ・フェレンツ首相が会談を行い、両国の有識者が幾多の専門分野につき協議を促進することを目的として、「日本・ハンガリー協力フォーラム」を設立することにつき合意がなされた。同フォーラムのハンガリー側座長は、ハンガリー科学アカデミーのヴィズィ E. スィルヴェステル総裁、また、日本側座長は、住友化学の米倉弘昌社長(日本経団連副会長)。両座長は、それぞれ4名の有識者と共に年1回の会合を3年重ねた後、その活動の締め括りとして、日・ハ両国の更なる協力強化に資する提言書を両国首脳に提出する。

 

 ブダペストに於ける初回会合の後、2006年11月に東京で第2回会合が開催され、2007年11月23日、再び場所をブダペストに移し、ハンガリー科学アカデミー(絵画の間)において、第3回・最終会合が開かれた。この3年間の活動の中で、実現する幾つもの具体的プランの中には、ハンガリーにおける日本語教育に対する4,700万円の支援、学生や専門家への支援措置、東京における「ハンガリー文化センター」の開設が含まれる。同会合では、日・ハ両国の国交樹立140周年兼外交関係回復50周年に当たる2009年の祝賀事業についても主要議題として議論された。

 

 なお、2009年に開催される一連の文化プログラムは「日・ドナウ交流年」事業と命名されている。日本におけるのと同様に、ここハンガリーでも、多くの記念行事が予定されているが、両国共同でテレビ番組を製作するプランもあり、更には、「エリザベート橋ライトアップ・プロジェクト」も計画されている。

 

 本フォーラムの成功並びに日・ハ両国の関係発展に対する米倉座長の功績は、著しく際立っており、同座長は、2007年11月23日にシャーンドル宮殿にてショーヨム大統領より、「ハンガリー共和国功労勲章中十字型章」を授与された。これまでに同様の叙勲を受けた日本人には、海部俊樹元総理、中山太郎元外務大臣などがいる。

 

 ジュルチャーニ首相は、11月23日、首相府にて両国座長と会見し、また、同日夜には、ゲンツ外相がフォーラム委員のために晩餐会を催した。

 

ジュルチャーニ首相との対談(写真提供:ハンガリー首相府)

 

 

○参考
両国首脳への提言

日・ハンガリー協力フォーラム・

議論の概要と成果

英語(PDF)
英語(PDF)

 

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