JICA/JOCV事業終了記念式典の開催
2007年11月13日、在ハンガリー日本国大使館多目的ホールにて、JICA/JOCV事業終了記念式典が開催されました。
JICA及びJOCV(青年海外協力隊)はハンガリーにおいて1992年から16年間活動を行ってきましたが、2007年度をもってハンガリーにおける日本のODA事業はその目的を果たし、その活動を終了することとなりました。同事業の最大の目的はハンガリーの民主化と市場経済化の支援でしたが、ハンガリーのEU加盟等によりこれが達成されたと判断され、その事業の終了が決定しました。
本式典では、主催者であるJICAより富本欧州事務所長、鍋倉大使、そして来賓のハンガリー外務省ローナ・オットー局長、首相府ヤーノシュ・ラプチャック元次官補や教育文化省イェーケリー・ジョルト局長(代理アンドレア・ルダニー日本担当官)よりそれぞれ挨拶がありました。また、現隊員によるスライドショーを用いたJICA/JOCVのこれまでの活動の模様が紹介された他、剣道連盟による居合いの実演などが行われました。最後に、木村JICA/JOCVハンガリー事務所長より閉会の挨拶をもって、式典は終了となりました。
●ハンガリーにおけるODA事業の概要
ハンガリーでの日本の経済協力の内訳をみると、円借款、無償資金協力、技術協力を合わせ約132億円の資金が投入されました。もちろん資金面の協力だけではなく、ODAの基本である「人造り」が重視され、796名の研修員が日本を訪問し、また103名の日本人専門家がハンガリーで活動を行いました。協力分野は多岐にわたりますが、特に市場経済移行及び環境問題に重点がおかれました。詳細は以下資料及び外務省ホームページ(http://www.mofa.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/kuni/06_databook/pdfs/08-08.pdf)(PDF)をご参照ください。
また、ハンガリーにおける青年海外協力隊に関しては、他の東欧諸国同様、文化交流的な力点も含んだ支援が進められ、1992年以降127名の協力隊員が派遣されてきました。内訳としては、その約半数にあたる62名の日本語教師を始め、柔道・剣道・空手・合気道・野球といったスポーツ分野、あるいは珠算、生け花といった日本文化分野を中心とした協力隊員の派遣が行われてきました。詳細は以下資料をご参照ください。 |
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写真:ハンガリー剣道連盟による居合いの実演
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